歯周内科

- 薬を用いて歯周病を予防・治療
- さらの木歯科では、歯周病の予防・治療方法として、歯周病の原因となる菌やその菌の住処となるカビを、薬を使って除菌・除去する歯周内科治療を行っています。 歯周病は、歯や歯茎の間に感染した菌やカビが原因で、いわゆる「感染症」です。一般的な感染症といえば風邪ですが、風邪の場合はきちんと薬を飲めば治ります。同じく感染症である歯周病も、医師から処方された薬を飲んで治すことが可能なのです。
従来の歯周病治療との違い

- 患者さまに負担がかからない、
心にも身体にもやさしい治療 - 今までの歯周病の治療は、歯や歯の根に付着した歯垢(プラーク)や歯石を専用の器具で除去したり、ひどい場合には歯茎を切開する外科治療が主流でした。その方法は、歯科医師による技術や患者さまご自身の歯みがきの仕方によって左右され、場合によっては治療をしてもなかなか治らないことが多くありました。
しかし歯周内科では、薬を飲んで治す方法のため痛みを伴わず、治療期間も短いので心身ともに負担が少なくてすむため、ラクに歯周病を治せる画期的な治療法なのです。
歯周内科治療 | 従来の歯周病治療 | |
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痛み | 従来に比べて痛みが少ない | 治療後に痛みを伴うことがある |
治療期間 | 数日で効果が出る | 半年〜1年に及ぶ長期間 |
治療効果 | 患者さまの口腔状況に合わせてより効果的な薬を処方するため、どの患者さまでも均等に効果が得られる | ご自宅での歯みがき方法に負う部分が大きいため、患者さまの努力によって成果が左右される |
治療の流れ
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- 位相差顕微鏡でお口の中の菌を確認する
- 位相差顕微鏡にて、お口の中の細菌の種類や数を検査します。
歯周病菌が多いのか、あるいはカビが多いのか、細菌の種類と数が分からないと薬の選択ができないため、位相差顕微鏡できちんと確認することが効果的な治療を行うための重要なポイントです。
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- 治療方法の選択
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検査結果を元に、患者さまに合った治療を行います。
カビも細菌も多い
- 抗菌薬内服・抗真菌薬(またはカビに効く歯磨き剤)で歯磨き
カビが多い
細菌は少ない
- 抗真菌薬(又はカビに効く歯磨き剤)で歯磨き
カビも細菌も少ない
- 感染予防のためのメンテナンスと定期検診
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- 除菌後の歯石取り
- 細菌やカビを取り除いた後、専用の器具を使って歯や歯の根の表面をツルツルにして、歯石や汚れの再付着を防ぎます。
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- 再発予防のためのメンテナンス
- 除菌後の良い状態を維持させるためにも定期的なクリーニングが必要になります。
カビや細菌は、何もしないで放っておくと容易に再感染し増殖する危険があります。
再感染を起こさないためにも、定期検診でお口の状態を確認し、予防に効果的なPMTCに加えて3DSなどを用いたケアをおすすめします。
再発を予防するには

- こまめなケアを心がけましょう
- 台所やお風呂場の汚れを放っておくと、すぐにカビが生えてしまいますよね。きれいにしようとしても、ブラシでこするだけではなかなか取れません。そのため、カビのお掃除には「専用の洗剤でカビを除去」した後に「こまめに掃除してカビを防ぐ」ことが重要になります。
お口の中のカビに対しても同じです。
歯周病菌の住処になるカビは、日常生活のあらゆるところに存在し、空気中や食べ物など、様々な経路からお口に入るため、一度徹底的に除去しても再びお口の中に侵入してしまいます。
一度お口の中のカビや細菌を除去したらそれで終わり、ではありません。その後再発しないように、ご自宅での正しいセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを行うことを心がけ、お口の健康を維持しましょう。